Windowsのスリープ(スタンバイ状態)のショートカットを作りたい
タイトルの通りなのですが,Windowsのスリープ(スタンバイ状態)のショートカットをデスクトップに作成したり,ショートカットキーで呼び出せるようにしたり,今万度ラインで呼び出したいということはありませんか.今回はそれを実現する方法についてです.合わせてシャットダウンやログオフのショートカットの作成の仕方も紹介します.
1.簡単に作成できるシャットダウンやログオフのショートカット作成方法
シャットダウンやログオフ(ユーザの切り替え)のショートカットの作成はスリープよりも簡単です.デスクトップなどを右クリックして「新規作成」>「ショートカット」を選択,出てきたダイアログボックスの「項目の場所を入力してください」にそれぞれに次のように入力します.
シャットダウン:C:\Windows\System32\shutdown.exe /s /t 0
ログオフ(ユーザの切り替え):C:\Windows\System32\logoff.exe
入力したら「次へ」を押して,好きなショートカット名を入力,「完了」を押せば完成です.
別途アイコンを変更したい場合は,ショートカットを右クリックして「プロパティ」を開き,「アイコンの変更」を選択し,好きなアイコンを選択してください.
2.スリープ(スタンバイ)や休止状態(ハイバーネーション)のショートカット作成方法
現在のWindowsの(広義的な)スリープについては,主に3種類存在します.
・スタンバイ(サスペンド,狭義のスリープ,S3):メモリ(主記憶メモリ)以外の電力の供給を停止する状態です.メモリの内容はそのままのため,即時にスリープ状態へ入ることができ,復帰も早いです.ただし,電源の供給が絶たれるとデータが消えてしまいます.
・休止状態(ハイバーネーション,S4):メモリの内容をHDDやSSDなどに保存し,完全に電源を切断します.メモリの内容を保存するため,休止状態に入るまで時間がかかり,復帰にも読み込みの時間が必要です.電源を完全に切るため電気を一切使いません.
・ハイブリットスリープ:上記2つの組み合わせで,スリープに入る際に休止状態のようにメモリの内容を保存し,メモリの内容はそのままにしておきます.このようにすることで,復帰は即時に行え,急に電源の供給が絶たれた場合でも内容の消失を避けることができます.
これらのうち,Windowsのスタートメニューからはこのうちのどれかまたは複数が選べるようになっております.
1.のように簡単にスリープのショートカットも作れないか,と思うことかと思います.実はないこともなく,1.と同じ手順で,
スリープ:C:\Windows\System32\rundll32.exe PowrProf.dll,SetSuspendState
と入力して設定することで作成できます.上記のモードのうちどれになるかというと,休止状態が有効になっている場合は休止状態,有効でない場合はスタンバイ状態となります.これについては,コマンドプロンプトを開きpowercfg /a
と入力して表示される中の利用可能な一覧の中に,「休止状態」とあれば休止状態が有効であると調べることができます.
では休止状態が有効な場合でもスタンバイ状態にしたい場合の手段はないかというと,残念ながら標準の方法ではなさそうでした.ということでアプリケーションを作成してみました.
SleepWindows
上のリンクからSleepWindows.exeをダウンロードし,1.の要領で
スタンバイ:(SleepWindowsを保存したフォルダ)\SleepWindows.exe /s
休止状態:(SleepWindowsを保存したフォルダ)\SleepWindows.exe /h
と入力すればショートカットが出来上がります.
3.ショートカットキーで呼び出す方法
1.や2.の手順でデスクトップにショートカットを作成し,右クリックして「プロパティ」を開き,「ショートカットキー」のところで例えば「A」と入力すると,Ctrl+Alt+Aと押すと呼び出せます.
4.コマンドラインから呼び出す方法
以上の内容とほとんど同じですが,一応書くと,それぞれ次のように入力します.
シャットダウン:shutdown /s /t 0
ログオフ:logoff
スタンバイ:(SleepWindowsを保存したフォルダ)\SleepWindows /s
休止状態:(SleepWindowsを保存したフォルダ)\SleepWindows /h
なお,SleepWindows.exeをC:\Windows\System32
のフォルダの中に入れておけば,(SleepWindowsを保存したフォルダ)
の部分の入力を省略することができます.
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